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学びのキングマンション

 
※これは島研トークショーシリーズ第1回「島研で幼児化」の続きです。未読の方はリンク記事から読んでいただけると幸いです(文中敬称略)。

<2>
「島研」に流れていた、そして今も流れ続ける時間を紐解くように、矢継ぎ早の質問が飛ぶ。
研究会に誘われたときどんなことを感じた?
初めての例会はどうだった?
では、順番にお願いします!

繰り出される質問に応えるべく、森内、佐藤、島の3人はマイクをしっかり握っているが、ただひとり羽生だけはマイクを卓上に置いていた。それはなんとも言えない場慣れ感で、なんとも言えないとしか言いようがなく、羽生からは緊張など微塵も感じられない。仮に緊張があったとしても見せないのだろう、とにかく羽生は自分が問われたときだけ、マイクを手にしたのだった。そして他人の話を聞く間にもマイクを持ち続ける3人を、兄さまのような眼差しでもって見守っていた。
兄さま!
羽生の持つ兄さま感は独特で、もちろん私が勝手に感じているだけだが、こう書くとあたかも他の事例においては勝手に感じているのではないのよというニュアンスを含んでいそうだが、他の全ても私が勝手に感じていることなので、どうか怒りのメールとか送って来ないでほしい。何はともあれ羽生の兄さま感は独特であり、私はいつ・いかなるときも、それが対局であれ情熱大陸であれ祭りのゲストであれ、はぶ兄さまってこわいと思うのだった。


話はどんどん進み、今や話題は島の引越し先についてであった。
島が引っ越したのは世田谷・宮の坂にあるマンションで、一足先にプロにいた羽生も研究会に加わり「島研」4人時代はここで築かれることとなる。
スライドにはマンションの外観が、写っていた。

それは、衝撃的なマンションだった。

3階建だろうか、ずいぶんと不思議な窓が2列に並んでいる。その不思議な窓列と外壁とが交錯し絡み合うことで、奇跡的な文字をひとつ、浮かび上がらせていた。写真撮影がNGだったので私はその場で、イラストを描いた。




king_.jpg




王。
マンションを正面から見ると、王の文字が見える。というか王にしか見えない。これは王だ。みんな知っているのか。気づいているのか。暗黙の了解なのか。もしかして有名な話なのか。よく知らないけど私は言いたい、これ王だよね。

ともあれ私は唸った。
ここから次々にタイトルホルダーが生まれるのだからまさしく王の集いしマンションであり、名は体を表すという言葉が住宅にまで浸透する島研の、そのトップ思考たるやと胸を打たれた。
トップ思考――そういえば以前、別の講演会で島は言っていた、自分にはトップ思考はないけれどトップグループ思考があって、だから島研なのだと。なるほどこのマンションには4人いたのだからそれは当然グループで、たとえばバンドと仮定するに羽生はボーカル島ベース森内ドラムと来て、音楽シーンの最先端を彩るべく佐藤のバイオリンを異色投入しインプロヴィゼーションよろしく駒音を響かせたのかもしれない。


そんな流れで私が脳内バンド編成を調整していたところ、唐突にクイズが始まった。「そうだったのか!島研伝説~その伝説の真意は?」と銘打たれたクイズは、答えを一斉にホワイトボードに書くという古き良き斬新さで、私は夢中でメモをとった。

第一問目が投げられる。「島研」では一日の中で食事を共にするのは一度だけと決めていた。朝の9時から始まって夕方解散、その食事が一度と言うのは少ないように思えるが、その狙いは何か?


ホワイトボードを前にして、羽生は物憂げであった。いかにも考えている風であった。とっくに答えは決まっているだろうに、小首をかしげあごに手を当てていた。
森内は微動だにせず、ほぼ直角座りのまま、素早く答えを書いた。
佐藤は、不思議と、どこからどう見ても美術部員であった。まるで目の前に中世の壺でも置いてあるかのような感じで、デッサンするように華麗に文字を書いた。
そうなってくると自然の流れで島が引率の先生のように見えてきて、さっきまでバンドであったはずの4人が、1つの教室で学び合う若き学徒のように思えてくるのだった。


※全て個人の感想です。感じたことと事実とは一切関係ありません。

<つづく>





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プロフィール

パイン川アメ子


パイン川アメ子
好きなもの: はこ
好きな言葉: とりにく
好きな配球: インハイ
好きなこま: 考え中

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Q. このブログなんなの?
A. 将棋界の観察記です。




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